2020年5月23日に逝去した、プロレスラーの木村花さんの訃報を受け、テラスハウスの元スタッフが番組について証言をしています。
《用意したのは素敵なお家と素敵な車だけです。台本は一切ございません》
というコンセプトから始まるテラスハウスですが、演出などはあったんだとか。
木村花さんが交わした「悪魔の契約」とは一体何なのでしょうか。
テラスハウスは演出があった!
《用意したのは素敵なお家と素敵な車だけです。台本は一切ございません》
というコンセプトから始まるテラスハウス。
しかし、テラスハウスの元スタッフによると台本はないが、ストーリーの誘導や演出などは出演者に指示されていました。
撮影も週に2~3日集まるスタイルで行われており、共同生活というのも建前だったんだとか。
「集合したら、撮影前に『どんな設定でどんな方向に恋愛を動かしていくのか』という説明を制作者から出演者に伝えます。出演者は、そのときに“今回はこの人と肩を寄せ合うんだな”“この人と本音で語り合うのか”と状況を把握するんです。デートに行く組み合わせなども制作者側の指示通りに動いてもらっていましたね」(元スタッフ)
引用:NEWSポストセブン
現場では、スタッフの指示通りに撮れるまで“テイク2、テイク3”と撮影することもあり、撮り直しは日常茶飯事と証言しています。
告白やデートに発展する重要なシーンでは、事前にスタッフと出演者でストーリーの打ち合わせをしたり、演出をしたりもあったんだそう。
元スタッフによると、ストーリーを盛り上げるために、木村花さんに衝突の指示を出していました。
「われわれスタッフから『もっと怒鳴り合って!』と指示を出すこともありました。昨年のある放送回では、嫉妬を映像で見せる演出に花さんを使いました。1人の男性を奪い合う形で、露骨に女性同士が目の前でアプローチをして嫉妬をさせ合うんです。当の本人は頼まれてやっていたとしてもメンタルがすごくつらかったと思います…」(前出・現役制作スタッフ)
引用:NEWSポストセブン
木村花さんは、プロレスでもヒール(悪役)をこなしていたので、テラスハウスでもそのイメージを前面に押し出していました。
番組を編集する際は、木村花さんが感情的になるシーンを選んで使っていたのかもしれません。
過去には「キスで5万円」のボーナスも
テラスハウスは、有名になりたい人が集まって出演しています。
事件やハプニングが起こると、それだけ注目されるので有名になったり話題になります。
また、過去には「キスをすると5万円のボーナス」も渡されていたんだそう。
しかし少し前のシーズンからは、報酬制度はなくなっています。
「スタッフの中に姉御的な人がいて、一時期からメンバーはその人の顔色窺いばかりしていたそうです。その人に嫌われると出演シーンが減ったり、おいしい“指示”が来なくなる。“姉御”との関係性にストレスを感じて卒業したメンバーもいると聞いてます。有名になりたくてテラハに応募する人が多いので、“姉御”がどんどん絶対的な権力を持っていったようです」
引用:NEWSポストセブン
番組を盛り上げるために、出演者の有名になりたいという欲を上手く利用していたんですね。
編集で一方的な攻撃に見せることもあった
木村花さんの訃報を受け、元共演者たちがInstagramにコメントをしています。
- 「配信では仲良いところ全然映って無かったですもんね」
- 「花ちゃんと私が最初に言い合いした後、次の日の夜には一緒に談笑しながらご飯食べてたんだよ。(中略)こういうとこなんだよ。画面に映ってるところなんてほんの一部なんだよ」
本当は仲が良いのに、関係が悪いかのように編集していた事が分かりますね。
また、別の女性出演者は、以前一方的に罵倒されているように編集されてショックを受けていたいう情報も。
「番組内でほかの共演者と口論になったときに、自分が相手に悪口を言っているところだけが使われて、一方的に罵倒している感じに編集されたそうです。出演者はテラスハウス内に設けられているプレイルーム(メンバー同士で放送内容を見る場所)で初めて編集された内容を知るのですが、その子も放送される番組を見て唖然として言葉も出なかったと言っていました。彼女も精神的にやられて、かなり落ち込んでいました」
引用:文春オンライン
海外のリアリティーショーでも、本来の自分と違うように編集されて、出演者が自殺するという事件も起きています。
出演者の心のケアは不可欠ですね。
木村花が交わした「悪魔の契約」とは?
木村花さんは、テラスハウス出演が決まった際「悪魔の契約」を結んでいました。
そもそも、オーディションに受かって番組出演が決定すると、過去には『収録中に起きた事故などは番組は責任を負わない』『番組内でのことは口外しない』といった内容の契約書にサインさせられることがありました。『悪魔の契約書』ですよ。花さんにはフジテレビ側からなんの補償もない可能性もある。むしろ番組が打ち切りとなったら、花さん側にクレームを入れる関係者も出てくるんじゃないかと危惧しています
引用:文春オンライン
番組は、トラブルが起きても「自分たちで何とかしてください」というスタンスで、SNSや実生活での誹謗中傷から守る事はありませんでした。
- 契約書の存在
- 演出の適正
- 誹謗中傷の対応
について、フジテレビと制作会社「イースト・エンターテインメント」からは以下のように同一のコメントを出しています。
- 『テラスハウス』に台本はない
- 撮影の都合で、場所や時間などについて事前に協議・意思のヒアリングは行っていた
- 出演者の意思や感情に沿わない演出はしていない
- 契約書は、「出演者の責により損害が発生した場合は、制作側に賠償を求めない」といった記載はあるが、「収録中に起きた事故などは番組は責任を負わない」という文章はない