NTTドコモが提供する「ドコモ口座」。
銀行の預金が相次いで不正に引き出される事件が発覚し、大きなセキュリティの甘さなどが問題となっています。
今回は、そんなドコモ口座について
- ドコモ口座の被害の仕組みは?
- ドコモ口座の被害はいつから発生していた?
- ドコモ口座の被害に遭った銀行はどこ?
- ドコモ口座の被害を確認する方法は?
という点に注目をし、調査しました。
ドコモ口座の不正引き出しはいつから行われていたのか?そして、被害の確認方法とは?
ドコモ口座をご利用の方はもちろん、これからネットバンキングを使ってみようとお考えの方も必見ですよ!
被害が確認された場合は、こちらの番号に連絡してください。
ドコモ口座の被害の仕組みは?
まずは、ドコモ口座について簡単にご説明したいと思います。
ドコモ口座はNTTドコモが展開する電子決済サービスです。
ご自身の持つ銀行の口座からドコモ口座にお金をチャージをすれば、直接のお金のやり取り無しでお買い物や送金ができてしまいます!
そしてこのドコモ口座、
- ドコモユーザー以外でも口座開設ができる
- 口座開設の際には携帯電話番号の入力は求められず、メールアドレスのみで口座開設ができる
と、口座開設の手軽さでも定評がありました。
しかし、今回の不正送金問題はそんな手軽さが仇となってしまいました…。
従来、通信キャリアのサービスは自社の通信サービスの利用者向けに行われるのが通常であるが、『dアカウント』のサービスは他社の通信サービスの顧客も登録できるという英断に踏み込んだプラットフォームとして歩んできている。
なので、『dアカウント』での『二段階認証』には他社のサービスの人は、『携帯番号』を求めていない。つまり、『dアカウント』は二段階認証を必要としないので『足のつきにくいアカウント』として利用できた。
引用:Y!ニュース
つまり、銀行口座さえわかれば、本人確認無しでドコモ口座の利用も可能ということです。
ドコモ口座は、月間チャージ限度額が30万円と決められているため、1人の最大被害額は60万円と言われています。
通常は口座残高までしか引き落としできませんが、定期預金を担保として限度額以上の被害額も確認されたと報告されています。
ドコモ口座には、月間30万円のチャージ上限があるため、1人当たりの被害額は最大60万円。通常は、口座残高までしか引き落とせないが、定期預金を担保として口座残高を超えて引き落とされる事例も発生しており、被害額はさらに膨らむ可能性がある。
引用:BCNOR
ドコモはこの被害に対し、現時点で正しく利用しているユーザーの利便性を損ねない為に、サービス継続を発表しています。
ドコモ口座の被害はいつから発生していた?
この問題が公になり、ドコモ側が「お問い合わせ窓口設置について」の案内を出したのは2020年9月11日のことです。
しかし、最初の被害は1年以上前の2019年8月から確認されているようです。
この不正利用事例の最初の事例は「2019年8月」に確認されているという。新規の不正発生は止まっているが、過去に遡った分の被害が増える可能性があるため、各行と確認を進めている。
最近ドコモ口座を使用していない方も、しっかりとご自身の口座をチェックする必要がありそうです!
ドコモ口座の被害に遭った銀行はどこ?
ここで、ドコモ口座の被害にあった銀行をまとめてみたいと思います。
ドコモ口座と連携している銀行は全部で35あります。
その中でも、ドコモ口座を通じて不正に預貯金が引き出される被害があったのは、11の銀行と発表がありました。(2020年9月14日午前0時時点)
ただし、その11の銀行の行名はドコモ側からは発表されていません。
しかし、一部ニュースでは銀行名が出ていました。
公式な情報ではありませんが参考にしてください。
ドコモ口座関連の不正出金があったと発表されているのは、イオン銀行、大垣共立銀行、紀陽銀行、滋賀銀行、七十七銀行、中国銀行、東邦銀行、鳥取銀行、みちのく銀行、ゆうちょ銀行の10行。9日までに、34口座で約1000万円の被害を確認しています。
引用:Y!ニュース
被害件数は2020年9月14日で120件、被害額は2542万円にも上っているようです。
この先、他の銀行でも被害が確認されるかもしれません。
また、ドコモ35の銀行のうち
- 22の銀行では、口座間の送金を停止
- 13の銀行では、口座間の送金を継続
と、対応が銀行毎にそれぞれ異なります。
ドコモ口座を利用する場合には、ご自身が連携する銀行の状況を確認する必要がありますね。
ドコモ口座の被害を確認する方法は?
ドコモ口座の入出金状況は、スマートフォンのアプリ「ドコモ口座」で簡単に確認できます。
「ドコモ口座」のアプリをインストールし、ログインを済ませると、下のようなホーム画面となります。
ここで赤マルで示した《履歴を見る》をタップすれば残高明細や受け取り履歴の確認ができます。
しかしこの不正出金、ドコモ口座を持っている方だけが、被害にあっているのではないのです。
一連の問題を振り返ると、9月初頭に七十七銀行や中国銀行など複数の地方銀行の口座で、ドコモ口座を通じて不正に預金が引き出されているとの報告が相次いだ。しかも、被害に遭った人は、ドコモ口座を持っていないにもかかわらず、自身の預金口座からドコモ口座へと不正に出金されていたことで一層の驚きをもたらした。
引用:cnetJapan
先程もお伝えしたように、ドコモ口座は適当なメールアドレスで開設できますから、重要なのは銀行口座の情報になります。
今回のドコモ口座の被害は、
銀行口座を持っている人であれば、誰しもが被害者になる可能性がある
ということです。
この機会にドコモ口座を利用している方もそうでない方も、一度銀行口座の入出金の記録を確認してみませんか?
ドコモ口座の被害まとめ
最近では至る所で使用できるようになったスマホ決済。
特にドコモ口座は、銀行口座との連携や口座開設の手軽さで利用者は拡大していました!
そんなところに、この不正送金のニュース…。
被害にあった銀行も公表されていないのでとても心配ですね。
「ドコモのスマホや携帯を使っていない」「ドコモ口座を使ったことがない」というのは、今回の事件には関係がありません。
誰しもが被害にあう可能性があります。
ここで一度、銀行口座の入出金状況を確認しましょう。